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《フォトジェニックって何?》「2018年神戸ルミナリエ」水撒き問題からみる写真ブーム

2018年 神戸ルミナリエ Photo by PhotoBAKA〜フォトバカ〜
2018年 神戸ルミナリエ Photo by PhotoBAKA〜フォトバカ〜

2018年「神戸ルミナリエ」の会場で一躍話題になっているのが、カメラマンたちによる水撒き問題です。普段写真を撮らない人もインスタ映えフォトジェニックなんて言葉は聞いたことがあるのではないでしょうか?簡単に言えば、SNSで注目を浴びるためにより綺麗で世間の目を惹く写真を撮って自身のページに投稿するということです。

今回注目を浴びているのは、このインスタ映えを狙って写真を撮るカメラマンたちが、良い写真を撮るために会場の広場に自らが用意したペットボトルなどの水を撒いた水撒き行為です。

《インスタ映え》なんで水撒きなの?

リフレクション効果って聞いたことありますか?本文下の写真にもあるように、水面や水たまりに景色が反射して映り込むことをリフレクション効果と言います。その日の天気や風向きによって綺麗に撮れたり撮れなかったり、かなり繊細な撮影技術です。特に秋から冬にかけては、夜間のライトアップやイルミネーションのイベントも多く、明かりに照らされた風景が水面に反射し幻想的な世界を作り上げます。リフレクションの写真を撮る際は、基本的には池や湖、海、川などの自然が近くにあるスポットを狙いますが、普段水がない環境でも、雨上がりの水たまりができた時だけリフレクションが狙えると言う隠れスポットもあり人気を集めています。

今回話題になった「ルミナリエ神戸」についても、周辺に池など恒常的に水が溜まるような自然はないですが、雨が降った後限定で広場に大きな水たまりができ、イルミネーションを反射する大きな鏡となって素晴らしい景色を作り出します。多くのカメラマンはルミナリエの開催期間(2018年度は12月7日〜16日予定)の雨上がりの日を狙って撮影に行き、最高の一枚をカメラに押さえます。しかし、今回、この水たまりでの撮影を切望するあまりに、自身たちでペットボトルなどで水を持ち込み人工的に水たまりを作ったグループがいたそうです。現段階では法律に接触することは無さそうですが、やはり不特定多数の方が集まる環境では周りに配慮した撮影が求められると言うことは言うまでもありません。

《撮影の心得》写真ブームだからこそ守りたいこと

趣味で撮影を行なっているアマチュアカメラマンの中には暗黙のルールが存在しています。

  • 人気スポットでは他の観光客の邪魔にならないように振る舞う
  • 撮影者が多い場合は整列して、一定時間で交代する
  • 著作権や肖像権を侵害するような撮影、アップロードは行わない
  • 撮影スポットの公共のルールに反する迷惑行為を行わない

今回はこの中の最後の部分に大きく関わってきた問題ではないでしょうか。水撒き行為が他の観光客の迷惑になる可能性があるし、撮影が殺到すると通行の妨げになる場合もあると言うことです。良い写真を撮ることだけが目的になってしまったのが大きな要因で、そのスポットや施設のコンセプトや存在意義をわきまえる事は撮影をする際に心がけて頂きたいですね。

そして、特にカメラ歴が浅い方やベテランでもより良い写真を撮りたいと焦っている方には、次の部分を意識いただけると、より良いカメラライフを送っていただけると思います。《限られた環境、時間、空間、季節の中で最高の瞬間を切り取る。》と言うことです、もちろんテクニックや許される範囲・ルールの中で人工的に手を加えるのは良いと思いますが、限られた環境の中で最高の1枚を仕上げて周りの方と切磋琢磨することが最高のカメラライフではないでしょうか。

なばなの里(三重県長島)Photo by PhotoBAKA〜フォトバカ〜
なばなの里(三重県長島)Photo by PhotoBAKA〜フォトバカ〜